日本ラッドは10月27日、クーラーを一切使用しない「完全外気冷却方式の排熱型データセンター」を10月28日から都内で稼働開始すると発表した。

このデータセンターはクーラー型の空調機をなくしたことによって大幅な電力削減を実現することが特徴とされており、自家発電装置などの電気関連設備も半減させることで、建設コストの大幅な圧縮を実現しているという。

これにより同社は、低コストで攻勢をかける海外企業に対抗。従来の一般的な価格の約半額でクラウド(IaaS)サービスを提供する予定。

この排熱型データセンターは、空流除熱方式と呼ばれる手法で効率的にCPUの発生熱を逃がすことが可能で、真夏の高気温環境でも既存のデータセンターよりCPU温度を確実に低温に維持することが証明されているという。

同データセンターのPUE(電力利用効率)1.1以下。同社は排熱型データセンターの特許を申請中だとしている。

排熱型データセンターの構造

サーバールームの吸気側の様子

データセンター排気口の様子