日本電気(NEC)は10月25日、エンタープライズ向けUNIXサーバの上位シリーズ「NX7700iシリーズ」の新モデル3製品を発表した。同日から販売が開始される。
左から、NX7700i/7020M-16、NX7700i/7040M-32、NX7700i/7080H-64 |
新製品は、CPUに「インテル Itanium プロセッサー9300番台」を採用。性能を従来機から大幅に向上するとともに、独自開発したチップセットの搭載などにより、メインフレームと同等の堅牢性を実現しているという。
新製品の主な特徴としては、「障害検出機能の強化」、「基盤間の独立性向上」、「保守性と障害解析力の向上」の3点が挙げられている。障害検出機能の強化については、チップセットにより、データ転送時のエラーを高精度で検出できるようになったほか、CPUとチップセット間のインタフェース部分にもエラー検出/データ再送機能を搭載。基盤間の独立性向上という点では、電源やファンなどを個々の基盤に搭載し、各基盤の間を高速インターコネクトケーブルで接続する新設計を採用している。
また、保守性と障害解析力の向上に関しては、HDDやファンなどの各部品をモジュール化し、装置の前面/背面から部品交換が容易になったうえ、オンライン保守交換も可能になっている。さらに、自己診断、解析機能、詳細ログ採取機能なども強化しており、保守作業時間および保守作業時のシステム停止時間が削減可能という。
3製品の主な仕様は以下のとおり。
モデル | 7020M-16 | 7040M-32 | 7080H-64 | |
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プロセッサー | インテル Itanium プロセッサー 9350 - 1.73GHz | |||
最大プロセッサー数(最大コア数) | 4プロセッサー(16コア) | 8プロセッサー(32コア) | 16プロセッサー(64コア) | |
オンチップ・キャッシュ | Level1 キャッシュ(コアあたり) | 16KB(I)/16KB(D) | ||
Level2キャッシュ(コアあたり) | 512KB(I)/256KB(D) | |||
Level3キャッシュ(プロセッサーあたり) | 24MB | |||
最大メモリ容量 | 512GB(8GB DIMM × 64) | 1TB(8GB DIMM × 128) | 2TB(8GB DIMM × 256) | |
最大I/Oスロット数 | 16(PCI-Express) | 32(PCI-Express) | 64(PCI-Express) | |
内蔵ディスク | ディスクベイ | 8 | 16 | 32 |
最大内蔵ディスク容量 | 2,400GB | 4,800GB | 9,600GB | |
物理仕様外形寸法(W×D×H) | 487×931×355mm | 487×931×711mm | 600×1070×1800mm | |
サポートOS | HP-UX 11i v3 | |||
参考価格(税抜) | 881万2000円~ | 1752万6000円~ | 3829万8000円~ |
出荷時期は、NX7700i/7020M-16が2010年11月下旬、NX7700i/7040M-32およびNX7700i/7080H-64は2011年2月下旬が予定されている。