日本HPは、国内初となる(日本HP調べ)、Windows 7ベースの組み込みOS「Windows Embedded Standard 7」を搭載したシンクライアント「HP t5740e Thin Client(以下t5740e)」と、「HP t5570 Thin Client(以下t5570)」を発表した。28日より販売され、価格は、t5740eが50,400円から、t5570が30,450円から。
また同時に、従来モデルのノート型シンクライアント「HP 4320t Mobile Thin Client」にWindows Embedded Standard 7搭載モデルを追加する。こちらも28日より販売され、価格は81,900円から。
ウィザード形式で端末の設定が簡単に行える管理ツール「HP Easy Tools」をプリインストールしており、従来、コントロールパネルで設定する必要があった各デバイスの設定、ネットワーク設定などを一括して行える。
「t5740e」
「t5740e」は、ハイパフォーマンスモデルで、ハードウェアの基本構成は発売中の「t5740」と共通だが、OS搭載のフラッシュメモリを4GB、メインメモリを2GBと大容量化した。また、Internet Explorer 8.0、Windows Media Player 12を搭載するほか、Remote Desktop Protocol 7.0を搭載し、IPv6をサポートする。
「t5740e」の主な仕様は、CPUがIntel Atom N280(1.66GHz)、フラッシュメモリ が4GB、メモリが2GB DDR3 SODIMM、グラフィックスがIntel GL40(64MB)。インタフェースは、シリアル、USB 2.0×8、PS/2×2、D-Sub、Display Port、ラインイン、ラインアウト、10/100/1000BASE-T有線LAN。外形寸法はW44×D222×H255mm(スタンドなし)、重量は約1.58kg(スタンドあり)。
「t5570」
「t5570」は、コストパフォーマンスを追求したスタンダードモデルで、「t5630w」の後継。搭載プロセッサをVIA Eden(1GHz)からVIA Nano u3500(1GHz)に変更している。また、DVI-D+DVI-Iの2種類の映像出力端子を搭載し、デュアルディスプレイに対応。さらに、今回よりWi-Fi搭載モデルも選択可能となっている。
「t5570」の主な仕様は、CPUがVIA Nano u3500(1GHz)、フラッシュメモリが2GB、メモリが1GB、グラフィックスがVIA Chromotion HD 2.0 Integrated Graphics Processor(チップセット内蔵)。インタフェースは、シリアル、USB 2.0×6、PS/2×2、DVI-I、DVI-D、ラインイン、ラインアウト、10/100/1000BASE-T有線LAN。外形寸法はW58.42×D215.90×H209.55mm(スタンドなし)、重量は約1.36kg(スタンドあり)。