マイクロソフトは22日、Windows 7の発売1周年を記念して、都内で記念イベント「Windows 7 + Windows Live Your Personal Cloud Day」を開催した。この中で同社は、10月1日からダウンロードが開始された「Windows Live Essentials」を、Windows 7を補完する製品として紹介した。
イベントの中で挨拶した米Microsoft シニアバイスプレジデント クリス・ジョーン氏は、「Windows 7はこれまでの中でもっとも早く売れたOSで、この1年間で2億4,000万本のライセンスを販売した。Windows 7を搭載しているパソコンは全体の17%で、これは他のOSの2倍の速度だ。我々にとってうれしいことは、Windows 7の顧客満足度が94%だということだ。これは、我々がいままでやってきたどのOSよりも高い。みなさんは、複数のデバイスを利用していると思いますが、これらすべてのデバイスを同じように利用したいと思っているでしょう。これは、Windows Liveで可能にできる。そして、Windows 7とWindows Liveによってお客様の体験を完璧なものにしている」と述べた。
Windows Live Essentialsには、Outlook Expressの後継ソフトで、複数のメールアカウントを一括管理できるWindows Live メール 2011、音声通話や文字チャットができるWindows Live Messenger 2011、ムービー作成ソフトWindows Live ムービーメーカー 2011、写真の整理ができるWindows Live フォトギャラリー 2011、複数PC間で指定フォルダを同期したり、リモートデスクトップ操作を行えるWindows Live Mesh 2011などが含まれ、同社Webページから無料でダウンロードできる。なお、Windows Live Essentialsは、Windows Vista(SP2以降)/7のほか、Windows Server 2008/2008 R2で利用できる。
Windows Live Mesh 2011では、デバイス間の同期、SkyDriveとの同期、プログラム設定の同期という3つの同期機能と、Internet Explorerを利用してリモートから他のPCに接続するWindowsリモートデスクトップ接続機能が提供される。デバイス間でフォルダを同期した場合、それらが同時にオンライン状態にあるときは、一方のPCで変更を加えると、必ずもう一方のPCにも同じ変更が加えられる。
SkyDriveとの同期では、SkyDriveに用意された5GBの無料同期ストレージを利用してフォルダの同期が行える。また、プログラム設定の同期では、IEのお気に入りやOfficeの設定の同期が行える。
そのほか、SkyDrive上に保存したPowerPointのデータを、Office Web Appsを利用してブラウザで再生させる様子を披露。Windows 7とWindows Liveでクラウドを使うことにより、時間を有効活用できるとした。
また、Hotmailでは、添付されたOfficeファイルを開こうとした場合、自動的にSkyDrive上にコピーが生成され、Office Web Appsで閲覧・変更が可能だという。また、そのファイルを返信で送信しようとした場合、変更したSkyDrive上のファイルのリンクが生成され、相手はそのリンクをクリックすることにより、変更されたファイルを参照できるという。