Spansionは10月19日(米国時間)、スモールセクタ構成を採用した「Spansion FL-K シリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)フラッシュメモリ製品」の新製品「S25FL-K」ファミリを発表した。

同25FL-Kファミリは、ユニフォーム4KBのスモール・セクタを必要とする設計に対応しており、高速なイレーズ・タイムが特徴となっているため、小さなコード・ブロックやデータ・ブロックのストレージを必要とするアプリケーションでのシステム性能を向上させることが可能と同社では説明しており、主なターゲット市場を民生機器向けプリンタ、DSLモデム、ケーブルモデム、DVDプレーヤ、液晶テレビ、セットトップボックス(STB)などとしている。

電圧範囲は2.7~3.6V(リード/ライト動作)で、シングル/デュアル/クワッドI/Oに対し、104MHzの転送速度を実現している。また、64KBセクタ・イレーズ、ユニフォーム4KBセクタ・アーキテクチャを採用しているほか、従来はパラレルNOR型フラッシュメモリでのみサポートしていたイレーズ/プログラムサスペンドおよびレジュームのサポートをしている。

さらに、XIP(eXecute-In-Place)に対応した連続リード・モードに対応しているほか、OTPロック・ダウン機能を備えたセキュリティ・レジスタやシステムコード全体の実行を向上させるSet Burst with Wrapコマンドなども搭載している。

FL-Kファミリはすでに一部製品で、量産出荷を開始している。特に最も需要が多い16Mビットデバイスは、フル稼働状態となっており、8ピンSOパッケージ(リードピッチ208 mil)および薄型8ピンSOパッケージ(リードピッチ150 mil)にて提供しているという。また、32Mビットおよび64Mビットデバイスは、8ピンSOパッケージ(リードピッチ208 mil)で提供しており、4Mビットおよび8Mビットデバイスは、いずれも2010年12月から8ピン・パッケージで提供開始の予定となっている。