Ubuntu is a community developed operating system that is perfect for laptops, desktops and servers. |
さまざまな機能を提供してくれるUbuntuは日々の業務をこなしたり開発作業をするうえで欠かせない存在だが、シェアのうえではWindowsが圧倒的であり、Ubuntuのシェアは全体のOSシェアの1%にも到達していない。ネットワークシステムの開発現場や教育現場でないかぎり、職場や身の回りで見かけるOSはそのほとんどがWindowsだ。
職場でひとりだけUbuntuを使っていると、若干浮いてしまうかもしれない。しかし強力な柔軟性を持っているUbuntuは、その見た目をまるまるWindows 7のようにする機能を提供している。この機能を使えば職場でUbuntuを使っていても、同僚や上司から怪しまれずに済むかもしれない。
いくつか方法があるが、ここではWin2-7 Packを使う方法を紹介する。最新安定版をダウンロードしてきたらNautilus経由でファイルを展開。展開したファイルのなかにGUIInstall.shというスクリプトがあるのでこれを実行する。Win2-7 Packはインストール時にさまざまな選択を求められるので、随時適したものを選択していけばいい。対応言語に日本語は入っていないので、そこでは英語を選択しておく。
Win2-7 Pack Multilang Aero! 6.0を展開するとGUIInstall.shとGUIUninstall.shというシェルスクリプトが見つかる。これがインストーラとアンインストーラになっている |
Win2-7 Pack Multilang Aero! 6.0インストール中。なんども選択を求められる。基本的にはデフォルトのまま作業を進めていけばいい |
インストールが完了すると一旦ログアウトするように求められる。気になる場合には一度再起動しておくといいだろう。
Win2-7 Pack Multilang Aero! 6.0をインストールしたあとのUbuntu 10.10 |
かなり徹底した変更が実施され、場合によってはUbuntuであることに気がつかないかもしれない |
Win2-7 Packが実施するUIの変更はかなり徹底したもので、一見する限りではWindows 7と見分けがつかない。Compizが利用できるPCであればそのUIはWindows 7のAeroそのもののようにみえるし、Compizが提供している各種の機能を見ていくとWindows 7よりも優れたUIのようにみえてくる。
Win2-7 Packをアンインストールする場合には、展開したファイルに含められているGUIUninstall.shというファイルを実行すればいい。徐々にUIがオリジナルのUbuntu UIに戻っていくようすを確認できる。なおWin2-7 Packのインストール時にはデータのバックアップを取るように確認を求められる。心配な場合には一度VirtualBoxのような仮想完了でチェックするか、システムが動作しなくなるケースを想定して必要なデータのバックアップをとっておいた方がいい。