Microsoftは10月19日(米国時間)、車載情報端末向けソフトウェアプラットフォームの最新版「Windows Embedded Automotive 7」の提供を開始したことを発表した。
主な機能として、音声コマンド、タッチ入力、ハンズフリーのBluetooth通話、高度なダッシュボードシステム (音楽、地図、サード パーティのアプリケーションやナビゲーションにアクセス可能)などがあるほか、新機能として「Silverlight for Windows Embedded」や音声エンジンテクノロジ「Tellme」、次世代自動車システムツールなども搭載されている。
Silverlight for Windows Embeddedを活用することで、構築された機能を設計者から開発者に移行することができ、開発者はデスクトップ上でそれをすぐに見直したり、変更を加えることなく対象となる端末に展開することができるようになる。このため、自動車メーカーは、同社のテクノロジとSilverlightのエコシステムにより、魅力的な2次元および3次元のグラフィックを利用したリッチな端末のユーザーインタフェースを容易に開発できるようになると同社では説明している。
また、Tellmeを活用することで、すべてのインタフェースを音声で制御できる、シンプルで使いやすいハンズフリーシステムコマンドを提供することが可能となる。加えて、テキストメッセージを"音声で返信"するSMSが新たにサポートされる。なお、Windows Embedded Automotive 7では、英語(米国)、英語(英国)、ドイツ語、スペイン語(メキシコ)、スペイン語(スペイン)、フランス語(カナダ)、フランス語(フランス)、韓国語の8つの言語がサポートされている。
さらに、開発者向けの次世代自動車システムツールにより、性能に優れた高度なサードパーティのシステムと安定性の高い統合を行うことが可能になるほか、利便性の高い製品のエンジニアリングガイドラインが付属した高度なテストモジュールが用意されているため、開発プロセスの簡素化、信頼性の向上、および製品化までの時間の短縮が可能となるという。
なお、Windows Embedded Automotiveは、Ford Motor、起亜自動車、Fiatグループ、日産自動車、Paccar、アルパインなどのパートナー企業のソリューションを通じて、世界中で80を超える車種で採用されているという。