NTアドは10月19日、首都圏在住の20代男女300名ならびに30~50代男女300名(各年代100名ずつ)計600名を対象に実施した「コミュニティに関する調査」の結果を発表した。同調査では、20代と30~50代との比較を行っている。

同社は3月に「20代特有の価値観と行動に関する調査」の結果を発表したが、同調査で「他者とのつながり」が20代特性のキーワードであることがわかったことから、今回20代の交友関係やコミュニティ参加に対する意識と実態を深く調べるため、さらなる調査を行った。

「交友関係」に関する調査として、「知り合いの人数」、「交友関係に対する意識」について質問が行われた。「携帯電話アドレス帳に登録している人数」は、20代で平均74.8人、30代以上で平均51.6人と、20代のほうが23.2人も多かった。これ以外のすべての項目において20代の「知り合い」の人数が上回り、人脈の広さがうかがえる。

あなたは以下のような「知り合い」がそれぞれ何人くらいいますか?(平均人数) 資料:NTTアド

交友関係に対する意識を聞く質問では、20代と30代以上ともに、第1位の回答が「「人と話をしていると勉強になることが多い」、第2位の回答が「その場の雰囲気を壊さないようにしている」と同じだった。

これに対し、「状況や相手に応じて、キャラクターを使い分けるようにしている」、「できるだけ長くつきあうようにしている」(11.0ポイント)、「同世代の人とのつながりを大切にしている」(9.7ポイント)では、30代以上に対して20代のほうが10ポイント近く多かった。

また、コミュニティの参加率は20代で33.6%、30代以上で26.6%と、20代のコミュニティ参加率がやや高い。

複数のコミュニティに参加している理由において、30代以上に対して20代のほうがポイントが大きかった回答は、「共通の意見・趣味を持つ仲間を増やしたい」(11.4ポイント)、「いろいろな人に刺激を与えたい」(10.1ポイント)など。

同調査では、20代は多様なコミュニティに参加して、共通の価値観を持つ他者との人脈を拡げることで、安心感や自己実現への達成意欲につなげたいと考える傾向があるとしている。

日常生活における関心領域について聞いた質問において、30代以上に対して20代のほうがポイントが大きかった回答は、「多くの人と出会ったり、多くの人から愛される」(15.0ポイント)、「尊敬されたり、社会的な名声を得る」(14.0ポイント)など。同調査では、20代は、多くの人とのつながりや、他者からの承認を求める傾向が強いようだと分析している。