雑誌『+DESIGNING』、雑誌『Web Designing』、『マイコミジャーナル』の3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく新企画。第74回は、デザイナーの遊佐一弥が登場。
遊佐一弥プロフィール
大学卒業後、斎門富士男写真事務所アートディレクターの元にアシスタントとして、30匹以上いる葉山の事務所の猫の世話をしながら働く。制作会社、美術展企画事務所などを経て独立し、2006年有限会社ユーリアンドデザインを設立。2010年世田谷・経堂にcafe+gallery芝生をオープン。
Q&A
――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?
遊佐一弥(以下、遊佐)「20才を過ぎ大学卒業を控えた頃、本が好きで装丁の仕事に憧れていて「たぶんデザイナーになれば自分のやりたいことができるのではないだろうか」という漠然とした想像をしていました。その頃、たまたま仲良くしてもらっていたADにアシスタントとして拾っていただいて」
――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。
遊佐「独立して間もない頃、アパレルブランド45rpmカタログ『BADOU-R藍45』のお手伝いのお話をいただいた打ち合せ、神宮前からの帰り道をよく覚えています。一部分とはいえ、独立して初めての仕事をもらい、新しい出会いがあったことに、これから自分がこの道で人と関わりながら仕事をしていくんだという自覚をした記憶があります」
――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?
遊佐「とくにありません。デザインは自分の活動の基礎になっている気がするので」
――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?
遊佐「いままで自分が関わってこなかった世界に飛びこんでみたいです。模索しながら仕事できる(許される)環境に憧れます」
――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。
遊佐「器。陶芸作家の五月女寛さんからギャラリーオープンの時にいただきました。小ぶりなサイズとあたたかみのある質感が気に入ってます」
――尊敬している人を教えてください。
遊佐「ひとりに絞るのはとても困ります。大切な局面に平常心でいつも通りでいられる人にであったとき、尊敬します。目上の人でも、友人、スタッフでも」
――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。
遊佐「信号待ち、商店街を歩きながら、舞台をみながら、など。落ち着いて考えているときより、活動的な方がアイデアも活発な気がするので、そのときのアイデアをメモしておくことに苦労します」
――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?
遊佐「まったくオフという日はあまりないと思います。デスクの前以外でできる仕事も多いので」
――理想的なオフの過ごし方は?
遊佐「本をたっぷり持って言葉のわからない国(できれば南の島)に行って朝起きてから暗くなるまで、木陰で読書」
――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。
遊佐「ギャラリーで展示を組むこと。好きな作家さんに声をかけたり、自然と企画が持ち上がったり、とさまざまですが、それを見に来てくれた人と話すのも楽しいです」
――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?
遊佐「よく飲みます。週に6日くらいでしょうか……」
――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?
遊佐「いつも飲みに行くお店のお客さんで同業、近い職業の人は多いです。仕事の話しはほとんどしませんが」