前回、チャンネル史上最高PVの記事が登場し、それに牽引されるようにチャンネル全体へのアクセス数が大幅に伸びたが、それと比べるとさすがに今週はかなり控えめ。ランキング入りした記事の掲載日を見ても、期間中の前半、またはそれ以前のものがほとんどで、やや新鮮さに欠ける結果となった。
一方で、15日(金)に掲載された日本オラクルの新社員犬「キャンディ」の紹介記事が驚異的なPVを記録、現在も数字を伸ばしている真っ最中だ。来週の本コーナーは犬関連の記事が上位を占めている可能性がきわめて高くなった。まあ、あの可愛いさはちょっと尋常ではないですからね……。
ではとりあえず、10月8日(金)から10月14日(木)までの経営チャンネル上位10記事を紹介しよう。
1位となったのは、「テクノロジで世界の問題を解決する」という理念を掲げるGoogleが取り組んでいる自律走行型のロボット自動車に関する話題だ。単にコンピュータに自動運転させるというだけでなく、この技術によって交通渋滞や交通事故を解決し、さらには車を買わない層が増えているという現代にあって新しいライフスタイルを提案できる可能性も秘めている。技術に裏打ちされた理念は実現の可能性が高い。
首位と僅差で2位となったのは、ヤフーが福島県白河市に環境に配慮したデータセンターを構築するという記事。どうも巨大データセンター建設の話は、当チャンネルの読者にウケがよいらしく、以前もさくらインターネットが北海道にデータセンターを構築するという記事が大きな関心をあつめ、週間ランクで1位になった。ヤフーの新データセンターは"外気空調システム"が最大の目玉で、冷却や空気搬送に外気を90%以上利用することを目的にしているという。もはやエコじゃないデータセンターはデータセンターじゃない!?
iPhone 4でクレジットカード決済を可能にするソリューションが登場した(4位)。どうやってカードの磁気部分を読み込むのかと思ったら、リーダー付きの専用ケースが別ベンダから提供されるもよう。保険外交員がお客と契約を結ぶ際にiPhone 4でクレジットカード決済、なんてことが簡単に実現するようになる。コンシューマだけでなく、ビジネスの世界にも着実にiPhoneは浸透してきていることを実感する。
今回も当チャンネルおなじみの人気コラムが3本ランク入り(7位、9位、10位)。10位の本多義則氏によるビジネス英語コラム、今回は"心にしみいるスピーチ"がテーマ。どれもYouTubeで手軽に視聴できる。記事中でも紹介されていたランディ・パウシュ教授のスピーチは、英語学習者でなくともぜひとも見てほしい。現実を変えるのではなく、現実の受けとめ方を変える - 死を直前にしながらも希望にあふれたそのスピーチは、たとえ英語であっても我々日本人の心に強くひびくはずだ。
今週のフォトグラフ
Googleのロボット自動車が注目された期間だったが、自律走行型自動車の研究はいまに始まったことではなく、これまで多くのプロジェクにベンチャーから大企業までが積極的にかかわってきた。
今回紹介するのは、2008年にサンフランシスコで開催されたJavaOneに登場した"Tommy Jr." - Javaでフル制御されているのだが、運転手もリモコンもない、完全に"無人カー"状態で登場してきたときには、さすがのJames Gosling氏もかなり驚いていた。ロボット自動車の中でもかなり革新的な存在だったが、このプロジェクト、今はどうなっているのだろうか…。