ネイバージャパンは10月15日、同社が運営するユーザー参加型検索「NAVERまとめ」をリニューアルしたと発表した。

NAVERまとめトップページ

NAVERまとめは、ユーザーが特定のテーマの下にWeb上の情報を集約するページを作成し、それを公開できるサービス。現在、月間ユニークユーザー約580万人、累計まとめ投稿件数180万件に上る。

今回のリニューアルの主な変更点は以下のとおり。

  • 「NAVERまとめトップページ」のリニューアル : 「注目まとめ」、「定番まとめ」、「参加募集中まとめ」のタブを設置
  • 「NAVERまとめ個別紹介ページ」のリニューアル : 作成者のプロフィール情報/外部リンクを右カラムに表示し、作成者のブログなどにPVを流入しやすくした。さらに、同一ユーザーが作成した他のまとめが表示される機能も追加し、各ユーザの成果物が参照されやすくなった
  • 「まとめ作成画面」の操作性改善 : お題作成からまとめページ公開までのプロセスを大幅に簡素化したほか、アイテム追加/修正のインタラクションにも変更を加えた。以前は、3、4ページ更新しなければならなかったものが1ページで行えるようになったうえ、最終的な公開ページをイメージしやすいUIになり、「制作にかかる時間が半分以下に短縮される」(ネイバージャパン サービス企画室 室長 島村武志氏)という
  • 「まとめ管理ページ」を新設 : NAVERまとめで自分が作成したまとめや、参加した(アイテムを追加した)まとめの状況を一覧できるにようにした
  • 「ブログ貼り付け機能」を搭載 : 自分が作成したまとめや、お気に入りのまとめをブログ(エキサイトブログ、はてなダイアリー、Ameba、gooブログ、Yahoo!ブログ、楽天ブログは現時点では非対応)などに貼り付けることが可能。貼りつけページにおけるUIも背景色(白、黒)や表示幅(560px[2カラムWebサイト想定]、460px[3カラムWebサイト想定])を選択できる

NAVERまとめの個別まとめページ

ネイバージャパン サービス企画室 室長 島村武志氏

島村氏は、NAVERまとめの意義について、「現在のような情報爆発時代においては、ロボット検索にも限界がある。有用な情報の在り処を知っている人に教えてもらえるようなWebサイトも必要」(島村氏)と説明。まとめページを作成するような、情報を収集/編集して共有していくユーザーを「コンテンツ・キュレーター」と呼び、NAVERまとめを「彼らの成果物を集約するキュレーション・プラットフォームとして提供していく」というコンセプトを明かした。

また、島村氏は、キュレーション活動について「文章力などが求められるクリエーション活動とは異なり、それほど難しいものではない」と強調。そのうえで、今後の国内インターネット利用について、「これまで一部の間で呼ばれていたような『一億総クリエイター時代』という概念は崩れ、代わりに『一億総キュレーター時代』が到来するのではないかと」との見方も示した。

なお、NAVERまとめでは今後、11月中を目処に、ユーザーが作成したまとめ上で発生した広告収入やアフィリエイト収入を全額ユーザーに還元するインセンティブプログラムを導入する予定。NAVERまとめ上で収益を挙げられる環境を作り、キュレーション活動を強力に後押ししていく予定だ。