日本IBMは10月14日、「国境なき子どもたち」、「ピースウィンズ・ジャパン」、「チャリティ・プラットフォーム」のNPO法人3団体を対象に「IBM LotusLive」を無償で提供することを発表した。提供期間は2011年12月末まで。
対象となる3団体は、紛争や災害、貧困といった社会的課題の解決をめざすNPO法人。これらの法人では、職員のほかに多数のボランティア参加者が活動しているために人材の出入りが多く、また、本部と支援現場が離れているため関係者同士のコミュニケーションや情報共有が難しいという課題があるという。
そうした状況の中、IBM LotusLiveを提供することで、ファイル共有や管理、アクティビティ管理、Web会議、アンケート実施・集計などが利用できるようになるため、これまで電子メールでやりとりしてきた情報やファイルを整理したり、スレッド形式で履歴を残しながら共有したりといったことが可能になり、新たに加入するボランティアや遠隔地に在住する関係者も情報を入手できる環境が構築できる。
加えて、IBM LotusLiveはクラウド形態のサービスであり、システムの運用・保守はIBMが行うため、各団体にサーバーなどの構築、運用を強いることがないうえ、迅速かつ容易に利用できるというメリットもある。
日本IBMでは今回、3団体に合計70ユーザー分のライセンスを提供。さらに、日本IBMのボランティア社員が各団体のユーザー登録および使用方法の研修を行うほか、各団体の業務に応じて、LotusLiveを活用したより効果的な協同作業の方法を継続的にアドバイスしていく。