ビーブレイクシステムズは10月13日、システム業界における景気動向をまとめたレポートを発表した。同社は自社で手がけたシステム案件などをもとに現場の目線で分析したシステム業界の景気動向を定期的に発信している。
システム開発の案件数は7月から9月にかけては増加傾向だったが、10月以降は横ばい傾向にあるという。その理由として、9月から10月に契約が終了する案件が多い一方、10月から11月に新たに開始される案件も多いため、終了案件と開始案件がほぼ同数であることが挙げられている。
スマートフォン関連の案件数は10月以降、横ばい傾向だという。ある小売関連企業は将来的に店頭で利用できる電子カタログとしてiPadの導入を検討しているが、現状は自社の既存コンテンツのうち売れる商材に限定してiPhone/Android端末/iPadなどに対応したいと考えているとのこと。
また長引く不況の影響から、大企業でも積極的にコスト削減を試みているという話が少なくないという。例えば、商用ソフトをオープンソースソフトに換えることを検討している企業、親会社の指示により複数子会社で同一ソフトの一括導入を検討している企業があり、ユーザーのコスト削減に対する意識は依然として高いと同社では見ている。