LSIは、ノートブックおよびデスクトップPC用HDD市場向けに40nmプロセスを用いたASSP SoC「TrueStore SC9500」を発表した。すでにHDDメーカーにサンプル出荷を開始している。
同製品は、LSIハードディスク・コントローラ、低密度パリティチェック(LDPC) ・リード・チャネル、シリアルPHYを1チップに集積した同社初のASSP SoC。
リファレンス・ファームウェア付きで提供され、HDDメーカーが柔軟な開発を行えるよう設計されている。そのため、OEMベンダがハード・ディスク・コントローラや低レベル・ハードウェアの開発に投資する必要がなく、ユーザの要求を標準製品に容易に取り込むことが可能となる。
また、次世代の反復デコーディング(LDPC)技術を採用しており、信号対雑音比(SNR)を改善するとともに、HDDの容量を10%以上増加させることが可能。そのため、HDDメーカーは次世代のHDD容量を実現するために必要な設計変更と開発コストを最低限に抑えることができるようになると同社では説明している。
さらに、40nmプロセスと、消費電力と温度上昇を抑える設計技術を採用したことで、低消費電力を実現。これにより、ノートブックPC向けHDD市場で重要な要件となっているバッテリ寿命の延長とドライブの信頼性向上の両立を図ることが可能となっている。