LSIは、6Gbps SASスイッチ「LSI SAS6160」をチャネル市場向けに販売開始したことを発表した。同スイッチは、すでに2010年4月にOEMユーザ向け製品として発表されていたもので、今回、チャネル市場向けにも販売が決定されたこととなる。価格は2495ドルで、オプションの1Uマウント・トレイは450ドルとなっている。

同スイッチは、複数のサーバにまたがってストレージ・リソースを共有、SASゾーニングによってストレージを効果的に管理することで、ストレージ・リソースを最大限に活用し、ストレージの設置面積を削減するとともに、ストレージの管理、バックアップ、アップグレードを容易に行うことを可能にすると同社では説明している。

また、仮想サーバ環境にも対応できる接続性を持っており、DASのシンプルな管理体制を維持しながら、仮想マシンのメリットをシンプルに活用できるよう設計されているという。

既存のSASインフラへの導入が容易になるように、1Uラック・スペースに2個収納可能なサイズで設計されている。また、16ポート×4ワイドポートからなり、1ポートあたり24Gbps、全体で384GbpsのSAS帯域幅を持っている。さらに、JBODまたはRBODストレージ・サブシステムを使用することで、最大1,000台までのSATAおよびSASデバイスとの接続が可能であり、ユーザはディスカバリ時間の短縮という長所を維持しながら、より大容量なSASトポロジーのメリットを享受することができるようになる。

加えて、単一のSASスイッチによる構成でも複数クラスのストレージに対応可能で、3Gbpsと6Gbps、SATAとSASエンド・デバイスなどの組み合わせによる階層型ストレージ・ソリューションにも対応するほか、アクティブ・ケーブルのサポートにより、従来のパッシブ・カッパー・ケーブルの最長接続距離の4倍となる最長25mのケーブルが使用可能となっている。

このほか、内蔵されたSASドメイン・マネージャ(SDM) により、SASドメイン管理を行うことが可能。SDMはポート構成およびゾーニングの設定、ファームウェア管理、診断、SASトポロジーの表示が可能で、ケーブルの再接続やハードウェアの追加を行うことなく構成を変更できる柔軟性も兼ね備えている。

オプションの1Uマウント・トレイはSAS6160を2台収納可能で、SAS 2.0ポートを最大32ポートまで実装可能。また、2台のSASスイッチを使用して冗長データ・パスを持つシステムを構築することで、高可用性アプリケーションにも対応可能となっている。