日本セーフネットは10月12日、統合セキュリティアプライアンス製品の最新版「eSafe SmartSuite II (v.8.5)」の提供を開始した。

同製品は、「eSafe XG」シリーズと呼ばれるヒューレット・パッカード製ハードウェア(ブレード)にURLフィルタリングやスパムメール対策、ウイルス・マルウェア対策、DLP(データ漏えい対策)などの機能が統合された"オール・イン・ワン・ソリューション"。ローカルネットワークと外部との境界となるゲートウェイに配備されることが前提となっており、最新版となるv.8.5では、FacebookやTwitter、Dropboxなどを含む500種類を超えるWebアプリケーションに対するアクセス監視・制御が可能。URLフィルタデータベースは1億5000万件に達するという。そのほか、v.8.0から搭載されているDLP機能の強化などが図られている。

また同最新版では、管理機能の1つである「Central Management」が改良され、通信のモニタリングやアラートの受信、調査対応などを容易に実現できるようになっているほか、「4-eye」ログビューと呼ばれるインタフェースによって、ダッシュボード(グラフ表示)などの操作やログ解析・状況把握が直感的に行えるようになっている。

「eSafe SmartSuite II (v.8.5)」のダッシュボード画面例

さらにv.8.5では、仮想化環境(VMWare ESXi)に対する保護にも対応するようになった。

SafeNet社 シニア・プロダクトマネージャー アズリ・スモラチック氏

なお、記者説明会で登壇したSafeNet社 シニア・プロダクトマネージャー アズリ・スモラチック氏は「v.8.5でも日本語への対応準備はできているが、UIやDLP辞書も含めた"日本語完全対応"は、2011年1~3月期に提供予定となっている次期バージョン(v.8.6)からとなる」という見通しを示した。v.8.6の公開ベータテストは2011年1月から開始される予定。また、v8.5のユーザーに対しては、v.8.6がパッケージにて無償提供される。

「eSafe SmartSuite II (v.8.5)」のアプライアンスは、最大で3,000ユーザーまでの"中規模エンタープライズ向け"とされる「eSafe XG210」と、同8,000ユーザーまでの"大規模エンタープライズ向け"とされる「eSafe XG300」にて提供され、前者の希望小売価格(参考)は83万円/100ユーザー~となる(eSafe Web & Mail SG Plus、eSafe Reporter、Web、E-Mailセキュリティ、DLP、レポーティング機能を含む)。またソフトウェアは、すでに販売が終了した「HG200」にもインストールが可能で、ソフトウェアのみのライセンス提供にも対応する(詳細は要問い合わせ)。

写真は「eSafe XG300」