OpenJDK

11日(米国時間)、IBMがOpenJDKの開発に参加する旨を発表した。同じプレスリリースをOracleも同じタイミングで発表しており、IBMとOracleが戦略的にOpenJDKの開発で協力体制を築くことを印象づけている。以後、IBMの技術者が積極的にOpenJDKの開発にコミットメントするようになるとみられる。同社共にOpenJDKをJava開発の中核と位置づける狙いがある。

OracleはSun Microsystemsを買収したことでJava仮想マシンそのものの高速化技術や仮想化技術を手に入れている。IBMはOpenJDKの開発に参加することで、こうした基盤技術の恩恵を受けたい狙いがあるとものとみられる。こうした状況を受け、IBMは主にクラスライブラリの改善に関わってくるのではないかと、JavaプラットフォームグループのチーフアーキテクトMark Reinhold氏は自身のブログで意見を述べている。

Oracleは次期JavaをJava 7と8の2つに分けるプランBを採用すると発表。OpenJDKへのIBMの参加は、こうした開発スケジュールを確実にこなすためのリソースを投入する意味もあるとみられる。