Java Programming Language |
Oracleは次期Javaを従来のJava 7から、Java 7と8という2つに分けてリリースする「プランB」を採用した。結果的にJava SE 7は2011年中期、Java SE 8は2012年後期にリリースが見込まれている。開発者やアーキテクトの最大の注目点は、最初にリリースされることになるJava 7に新機能のうちどこまでが取り込まれるかにある。
Javaプラットフォームグループでチーフアーキテクトを務めるMark Reinhold氏が自身のブログにおいて、現在におけるJava 7と8で予定されている機能を紹介している。どの機能が取り込まれるのかの参考になる。2011年中期に登場が予定されているJava 7に計画されている機能は次のとおり。
- JSR 292: InvokeDynamic導入
- JSR 203: NIO2導入
- JSR TBD: Project Coin導入 (検討中)
- クラスローダの改善
- クラスローダが保持しているリソースの開放機能
- コレクション改善
- Unicode 6.0対応
- ロケール対応拡張
- TLS 1.2対応
- 楕円曲線暗号機能
- JDBC 4.1対応
- 影付き半透明ウィンドウ機能
- 軽量重量コンポーネント組み合わせ機能
- 次世代Swingルック&フィールNimbus導入
- XML技術実装のアップグレード
2012年後期にリリースされる予定のJava 8では次の機能が取り込まれる見通し。
- JSR 294: 言語および仮想環境におけるモジュールプログラミングの実現
- JSR TBD: プラットフォームモジュール化の実現 (検討中)
- JSR TBD: クロージャとデフォルトメソッドの導入 (検討中)
- JSR 308: 型に対するアノテーションの実現
- JSR TBD: 言語としてコレクション表記の拡張 (検討中)
ただしこれは現段階での意見であって最終案ではないと説明がある。