ヤフーとグループ会社であるIDCフロンティアは10月8日、環境対応型データセンター「新白河データセンター(仮称)」を福島県白河市に建設することを決定したと発表した。

第1期分の建設規模は1棟(600ラック規模)で2012年3月末の竣工を目指しているほか、需要に応じてモジュールを追加し、敷地内に最大6棟の建設が検討されている。敷地面積は約2万5,000平方メートル、延床面積は第1棟/管理棟が約8,200平方メートル、第2棟~6棟が約3万6,200平方メートル。

新データセンターは大規模な外気空調方式を取り入れた「アジアン・フロンティア」で得られたノウハウを基に、温度・風速・気圧などのシミュレーションによってさらに進化した外気空調システムを採用。建物形状と空調設備を見直して、データセンター内の空気の搬送抵抗の極小化と空調設備の冷却電力を抑えた設計を実現し、その結果、年間を通じて90%以上の外気利用を予定している。

新データセンターはヤフー・グループのデータセンター構想の一翼を担い、ヤフー・グループ各社のサービスを支えるだけでなく、クラウドサービスの提供、大型のコロケーション需要にも利用される。

新白河データセンター(仮称)完成予想図