独SAPは10月6日(現地時間)、先に買収を完了したSybaseと共同で新事業部「Mobile Business Unit」を設立したことを発表した。新事業部はSybase会長兼CEOのJohn Chen氏が率い、顧客やパートナー企業向けにモバイルとオンデマンドの受け入れを支援する。

SAPはモバイル技術とインメモリデータベース技術などを持つ米Sybaseを2010年7月末に買収、Sybaseは現在、SAPカンパニーとして独立して運営されている。

新事業部のMobile Business Unitは、SAPソリューションのモバイル化を促進する事業部という位置づけ。チームはChen氏の下、SAPとSybaseの両社員で構成される。事業内容としては、モバイルエンタープライズアプリの開発支援、SDKによるあらゆる端末に対応するSAPソリューションのモバイル化、両社技術を統合した単一のモバイル開発/実装プラットフォームの提供などを挙げている。SDKとプラットフォームの提供予定は、2011年としている。

SAPはまた、オンデマンドでオンデマンドソリューションブランド「SAP Business ByDesign」をパートナーと大規模顧客向けの自社業務アプリの両方のプラットフォームと位置づけ、あらゆる規模の企業のニーズに応える計画も発表している。この成果は、2011年に提供予定の「SAP Business ByDesign Solution」フィーチャーパック2.6で提供する予定。たとえば、販売/顧客管理の「SAP Sales OnDemand」がオンプレミスのERPとシームレスに連携する、などのことが可能になるという。