Freescale Semiconductorは、産業アプリケーションに向けアプリケーションプロセッサファミリ「i.MX28x」およびマイクロプロセッサファミリ「MCF5441x ColdFire」を発表した。いずれもサンプル出荷を開始しており、i.MX28xファミリは1万個購入時の単価(参考価格)が5.72ドル、MCF5441xは同4.99ドルからとなっている。

MCF5441xはモータ制御向けの特長を備えた、最大10本のシリアル・ポートによる高レベルなコネクティビティを実現するColdFire V4コア製品。Linuxボード・サポート・パッケージ(BSP)、同社より無償提供されるMQX 3.6リアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)、ならびにEclipseベースのCodeWarrior 10.0 IDEなどのソフトウェア開発スイートによってサポートされている。

また、ラピッド・プロトタイピング機能を備えたMCF5441x Tower System評価ボードを活用することで、開発環境が補完され、制約のないプロタイプ作成機能が実現でき、開発期間を数カ月短縮することが可能となるという。

一方のi.MX28xはディスプレイ・アプリケーション向けの特長を備えており、454MHz(500MIPS)ARM9コアをベースとし、タッチスクリーン機能を備えたオンチップ・ディスプレイ・コントローラ、システム内のデバイスおよび外部コンポーネントの電源シーケンスを制御する電力管理ユニット、2つのPHY内蔵USBモジュール、A/Dコンバータ(ADC)、ならびに低スタンバイ電流とセキュアなブートを実現する低消費電力モードなどの機能セットが統合されている。

また、開発プラットフォームとして、i.MX28評価キット、マルチメディア・コーデック、ならびにLinuxおよびWindows Embedded CE向けの包括的なボード・サポート・パッケージが提供されるほか、統合開発環境およびツール・チェーン、産業ネットワーク・プロトコル、追加オペレーティング・システム、開発ボード、ならびにシステム・オン・モジュール(SOM)がi.MXのエコシステムによってサポートされている。