凸版印刷は、グラビア印刷により紙カートン(紙器)上に、新規開発の厚盛透明ニスで凸凹の触覚効果や、エナメルコートのような質感のある光沢感を付与できる表面加工技術「エンボスルック G2」を開発。10月中旬より販売を開始する。
紙カートン上に凸凹の質感を表現する手法のひとつとなっている「エンボス加工」は、金型を使い印刷とは別工程で表面加工を施していたが、製品ごとに金型が必要となるうえ、別工程も必要となり高コストになる傾向があった。
同社は、製版技術とニスの組み合わせにより紙カートン上に凸凹の質感を表現できる加工技術「エンボスルック」を開発。このたび開発されたエンボスルック G2は、特殊版と新規開発のニスを用いて印刷することによって、従来比で2倍のニスの厚盛を実現し、より明確な凸凹の質感と光沢感をもたらすことが可能となった。
同技術により、絵柄にあわせたつぶつぶ感やしわしわ感などの触覚効果や、光沢感を付与し、紙カートンに高級感のあるデザインを表現できるとのこと。