ネイバージャパンは10月5日、新サービス「NAVER cafe」をオープンしたと発表した。

NAVER cafeのトップ画面

NAVER cafeは、「時間や場所・趣味関心でつながるリアルタイムSNS」を標榜する新サービス。特定のテーマの下に「cafe」と呼ばれる投稿スペース(コミュニティ)を開設し、短文メッセージ(117文字以内)や画像、動画、位置情報などを投稿し合うことができる。

cafeのトップ画面

cafeの投稿画像一覧画面

cafeの地図(位置情報)表示画面

同サービスは、ネイバージャパンが運営するマイクロブログ「pick」の姉妹サービスと位置付けられており、投稿表示画面にPickと同じインタフェースが使用されているほか、アカウントに関しても、Pickと同様、NAVERアカウントが使われ、PickからNAVER cafeへの投稿や、PickとNAVER cafeへの同時投稿も行うことができる。

加えて、cafeで開催するイベントの予定を参加メンバーに対して一斉同報で通知できる「イベント機能」や、cafeへの投稿/閲覧を招待メンバーのみに限定する「非公開cafe」などの機能も搭載。非公開cafeでは、WordやExcelなどのファイルをアップロードできる「ファイル共有機能」も提供されている。

cafeのイベント一覧画面

ネイバージャパン 事業戦略室 室長の舛田淳氏

ネイバージャパン 事業戦略室 室長の舛田淳氏は、NAVER cafeを開発した背景について、「今年3月にサービスを開始したPickで対応しきれなかったユーザーニーズを拾うため」と説明。Pickの特徴として、画像の投稿が可能な点や、画像とテキストのバランスに配慮した見栄えの良い投稿閲覧ページを挙げたうえで、「TwitterのようにテキストのみのUIでは、マイクロブログ初級者が情報を魅力的に伝えるのは難しい。Pickはそういった問題を解消するサービスとして開発しており、より多くのユーザーをマイクロブログの世界に引き込む基盤ができたと自負している。ただし、Pickで収集できる情報はフォロワーに依存するかたちであり、『特定のテーマの情報のみを集めたい』という声には対応できていなかった」とコメントし、こうした要望に応えるためにNAVER cafeが開発されたことを明かした。

また、氏はNAVER cafeのメリットについて「Twitterでもハッシュタグを使えば特定テーマの投稿のみを集めることができるが、それをまとめて閲覧できるようにするには、別サイトを立ち上げたり、別ツールを使用したりしなければならなかった。NAVER cafeであれば、そうした手間が不要で、投稿を集約するスペースをすぐに作成できる」と説明。さらに「Pickでは、オンライン飲み会と称して、異なる場所にいる仲間が特定曜日の特定日時にログインして、チャット感覚で投稿しながらお酒を飲むといったイベントが開催されることがあるが、タイムラインの中に非参加者の投稿も流れるため、雰囲気作りという点ではいまひとつだった。これに対し、NAVER cafeであれば、関連する投稿のみを集め、同じ話題で盛り上がることができる。さらにイベント機能により、集合をかけるのも簡単」と述べ、NAVER cafeがマイクロブログの手軽さとコミュニティ向けの機能を兼ね備えたプラットフォームであることを強調した。

一方、非公開cafeについては、「家族の写真を親戚の間だけで見られるようにしたいとっいた要望もあったので、そういったニーズを満たすために組み込んだ。1つのcafeにつき5GBまでアップロードできるファイル共有機能もあり、グループウェアのように活用できる」と説明し、NAVER cafeの応用範囲が広さを示した。

なお、NAVER cafeは、近日中にモバイル、iPhoneアプリへも対応する予定。GPSにより現在地情報を取得して、周辺の施設や飲食店に関するcafeをプッシュ通知する機能の導入も検討されているという。