伊藤忠商事とシスコシステムズは10月4日、ITを活用したエネルギー管理サービス事業を共同展開することに合意したと発表した。これにより、伊藤忠の省エネ支援サービス「ecoFORTE」の遠隔制御システムを搭載したシスコのルータを介して省エネの自動化を実現するソリューションを提供する。
エネルギー管理サービスとは、工場・オフィスビル・店舗の電気やガスなどのエネルギー使用量をITを用いて一括で把握し、それらの管理、低減に向けた業務の促進、軽減を図るサービス。
伊藤忠商事は行政への届出書類の作成やエネルギー管理ができる省エネ支援サービス「ecoFORTE」を開発し、昨年10月から提供している。
両社はecoFORTE、ecoFORTEとシスコのルータを組み合わせた「ecoFORTE-CRE」の開発と販売促進を共同で行う。ecoFORTE-CREにより、ecoFORTEで事業者のエネルギー使用状況を計測・分析して提案された省エネルギー対策案を、シスコのルータを通じて複数拠点に適用することが可能になる。
さらに、PC・無線通信機器・複合機などの電源を自動制御するシスコの「EnergyWise」技術をecoFORTEに実装して、IT機器の電力使用量削減を実現する予定。
ecoFORTE-CREの仕組み |