あっという間に10月、今年も残すところあと3カ月である。10月といえば、経営チャンネルの記事でもここ最近注目度が高かったタバコの値上げがついに始まった。値上げ開始直後の本日(10/1)もタバコ値上げ関連のPVは引き続き好調で、この話題に対するビジネスパーソンの関心の高さをあらためて実感する。
チャンネル全体のPVはやや低調ぎみ。集計していても、新規記事よりも過去記事のほうが目立つ感じで、ニュースメディアとしてはあまり嬉しい状況ではない。ただ今週掲載の記事が圧倒的なPVを稼いで1位となったことは、IT系サイトとしてはほっとするところではある。
それでは9月24日(金)から9月30日(木)まで、9月最終週の経営チャンネルアクセスランク上位10記事を紹介しよう。
2位以下にダブルスコアの差をつけて首位となったのはシトリックスの仮想デスクトップソリューションの記事。情報漏洩を防ぐため、会社所有のノートPCは持ち出し禁止にしている企業は多い。だがそれではせっかくのノートPCの利便性が活かせない。今回発表の「XenClient」はシトリックスの仮想化技術をベースにしたあたらしい形のセキュリティソリューションだ。オフライン時には仮想デスクトップ環境で作業でき、オンラインになるとデータセンター側のデータと同期してオフライン作業時の変更が反映されるというしくみ、関心をもっているセキュリティ担当者は多そうである。
テレビだけでなくデジタルカメラも3Dの時代が到来するのか!? と実感させられたのが、2位となった大河原克行氏によるパナソニックのLUMIX新モデルについてのレポートだ。2010年を"3D元年"と位置づけているパナソニックは、新モデルの「LUMIX DMC-GH2」に別売りの3Dレンズを取り付け、静止画の3D撮影を可能にした。ただし3D画像を再生するにはビエラが必要で少々ハードルが高い。はたしてこの製品戦略がどこまでユーザを引きつけるのだろうか。それにしても、この3Dレンズのデザインには賛否両論ありそうである……。
今回もコラム陣が好調で、3本がランク入り(5位、8位、10位)。5位となった井上孝司氏によるマニアックな交通情報コラムは、都市部の電車乗り換えというビジネスパーソンにとって身近なテーマだったこともあって、多くの読者の関心を引いたようだ。コラムにもあるように、半蔵門線の大手町駅と東西線の大手町駅は全然違う場所にある。「最寄り駅 大手町」とあっても、どの路線の"大手町"なのかは要確認だ。
Bill Gates氏が資産総額540億ドルで17年連続で世界一のお金持ちの座に就いたというニュース(7位)、聞いてもあまり驚かないが、やはり報道されると気になるニュースではある。記事によるとLarry Ellison氏やGoogle創業者の二人、Steve Ballmer氏などがIT業界の大成功者たちが20位以内に名前を連ねている。日本の成功者とはケタが1つ2つ違うようだ。
今週のフォトグラフ
今回2位となったパナソニックの記事に登場した新デジイチ、最近話題のマイクロフォーサーズシステムのカメラである。コンパクトで自由度の高いボディの製品が多く、女性や若者にも人気だそうだ。でもカメラはファインダーを覗いてカシャッとシャッターを切るのがいいんだよねえ……なんてアナログなことを言っていたら、LUMIXはファインダーも覗けるんですね。というわけで、今週のフォトグラフは最新技術を1台に凝縮したようなそのLUMIX DMC-GH2の製品写真である(撮影 大河原克行氏)。デジカメの進化の速度は本当に速いですね。