NTTデータは9月30日、オープンソースソフトウェアの統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」の新バージョン「Ver.3.2」を公開した。最新版では、監視状況をグラフィカルに表示する「ノードマップオプション」が追加された。

今回新たにリリースされた「ノードマップオプション」では、既存のスコープビューのほか、ノードマップビューを用いた監視が可能。これにより監視対象サーバの設置場所や障害発生状況の確認が効率よく行える。今後、仮想化マシンが増えることを踏まえ、最新版ではHinemosマネージャの最低必要メモリ容量を1GBに削減(Ver.3.1では2GB)し、仮想環境上でのHinemosマネージャ利用時のリソース消費量を抑制する。

Hinemos Ver.3.2の新機能「ノードマップオプション」の画面

また、Hinemosマネージャプログラムの改善により、Ver.3.1に比べて約3倍~約6倍のサーバ群を1台のHinemosマネージャ・サーバで管理可能になった。

そのほか、Hinemosクライアントを用いたGUIによる制御とは別に、専用APIを用いてHinemosを外部プログラム(ユーザー作成プログラムやスクリプトなど)から制御することができる。これにより、計画停止時に一時的に管理対象外としたノードに対する管理対象への復帰の操作忘れを防止するといったことが実現される。

Hinemosの基本機能は無償で提供されるが、Hinemos ノードマップオプション、Hinemos有償エージェント、UNIXエージェントPack、HinemosHAオプション、HinemosVM管理オプション(VMware対応版、Xen対応版、OracleVM対応版)、HinemosUtilityオプションは有償での提供となる。