宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、イタリア宇宙機関(ASI)、ノルウェー宇宙センター(NSC)、フランス国立宇宙センター(CNES)との間で、それぞれ協力協定を締結したことを発表した。
ASIとは9月27日の第61回国際宇宙会議の期間中の会合でJAXA理事長の立川敬二氏とASI総裁のエンリコ サジェッセ氏が署名した。
協定の概要は、2004年の協力関係促進のための機関長間の共同声明の後、協力が具体化したことによる平和目的の宇宙開発を中心に利用の協力に関する枠組・実施条件を明確化するものとなっており、主として、宇宙科学、地球観測、宇宙輸送、国際宇宙ステーション・宇宙環境利用、教育訓練での協力を検討するというもので、具体的協力の実施取決めに適用する一般条件を定める(知的財産権の扱い、物品・技術情報の交換手続き、損害賠償権の相互放棄など)というもの。
NSIとは、9月28日に同会議の期間中の会合で立川氏とNSC長官のボー アンダーセン氏が署名した。
協定の概要は、平和目的の宇宙協力促進のため、協力分野と調整手続きを定めるというもので、主として、宇宙科学(観測ロケットなど)、地球観測、宇宙輸送、地上局運用、宇宙輸送、宇宙通信、研究開発での協力を検討する。また、コンタクト・ポイント間で情報交換を行い、有望なプロジェクトが特定されればフィジビリティ・スタディを行うというものとなっている。
CNESとは、9月29日にCNESのパリ本部において、立川氏とCNES長官のヤニック・デスカタ氏が署名した。
協定の概要は、1996年の「宇宙分野における長期協力の準備に係る機関間取決め」の後、協力が具体化したため、平和目的の宇宙開発・利用の協力に関する枠組・実施条件を明確化するものとなっており、主として、宇宙輸送、ISS利用、地球観測、宇宙科学および探査、基礎技術研究、地上ネットワーク運用の協力を検討するというもので、具体的協力の実施取決めに適用する一般条件を定める(知的財産権の扱い、物品・技術情報の交換手続き、損害賠償権の相互放棄など)こととなっている。