Analog Devices(ADI)は、同社第4世代デジタル出力付き高性能低消費電力ジャイロセンサ「iMEMSジャイロセンサ」として「ADXRS453」を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、1,000個受注時の単価は、48.24ドルで、2010年12月からの量産出荷を予定している。

「ADXRS453」のブロック図

同製品は、-40℃~+125℃の過酷な条件下における角速度(回転)センシング向けに設計されたもので、先進的な「差動Quad-Sensor(クワドセンサ)」設計を採用。これにより、強い衝撃や振動のある条件下でも、正確な動作を実現している。

リニア加速度感度は0.01°/sec/g、振動感度は0.0002°/sec/g2、ノイズレート密度仕様は+105℃において0.023°/s/√Hz、ヌル・オフセット安定性は16°/hr、消費電流は標準条件下で6mAとなっている。

±300°/secの角速度をセンシングすることができ、シリアル・ペリフェラル・インタフェース(SPI)の通信インタフェースを備えており、32ビットのデータフレーム内に16ビットの角速度データと自己診断結果を格納して出力する。また、動作中のバックグラウンドセルフテスト機能(コンティニュアスセルフテスト)を搭載。センサ素子を含めた製品全体の故障診断は、高周波の静電気力をセンサ素子部に印加し、その結果発生した信号を解析することで行われるという。