STMicroelectronicsは、アクティブ・マトリクス方式の有機LED(AMOLED)およびスーパーAMOLEDディスプレイモジュールの電力に求められるすべての必要条件を1チップに統合したICファミリ「STOD03A」を発表した。
同製品は、1チップで必要な正電圧と負電圧を供給し、6個の外付け部品のみで電源回路を構成することが可能となる。
また、正・負電圧出力で高い効率で同期動作を行うため、最大85%のトータル効率の向上が可能で、バッテリの長寿命化を実現することができるほか、その他の省電力機能として、軽負荷での消費電力を低減させるオートパルス・スキップ動作や、消費電流が1μA未満のイネーブル・ピン(EN)で起動するシャットダウン・モードが用意されている。
固定正電圧出力は4.6V、プログラム可能な負電圧出力は-2.4V~-5.4Vで出力電流は200mA、外付け部品を低減する動作周波数は1.5MHzとなっている。なお、すでに量産出荷を開始しており、単価は1000個購入時で約0.80ドルとなっている。