日立製作所は9月29日、企業グループ/中堅企業向けERPパッケージ「GEMPLANET Ver.2」において、国際財務報告基準に対応した機能強化版を10月1日から販売開始すると発表した。
今回、従来は単一であった「帳簿」「償却管理」機能について、IFRSと日本基準への並行対応が実現された。
「複数帳簿機能」では、1つの会計伝票よりIFRSと日本基準のそれぞれの勘定元帳へ同時転記を行い、それぞれの差分仕訳も登録できる。これにより、煩雑な複数帳簿の管理に悩まされることなく、IFRSと日本基準の決算を同時に実現する。
「複数償却管理機能」 では、IFRSでは経済的耐用年数に基づく償却計算を行い、また、日本基準では経済的耐用年数と税法基準耐用年数に基づく償却計算を行い、さらに、基準に対応した勘定元帳に会計伝票を転記する。
そのほか、コンバージェンスに対応するための機能として、「過年度財務諸表の遡及修正を行う機能」、「過年度の償却計算の再実行/償却計算結果の再出力を行う機能」、「財務諸表における包括利益を作成・出力する機能」も提供する。
GEMPLANET Ver.2会計管理の価格は210万円から、GEMPLANET Ver.2固定資産管理の価格は105万円からとなっている(いずれも税込)