電通と博報堂は9月24日、九州大学大学院 芸術工学研究院と共同で、主に大学生・大学院生を対象とした「2030年の社会」を考える産学連携ラボ「MIRAI DESIGN LAB.」を発足したことを発表。同日より活動を開始した。
同ラボの役割は、「未来の社会課題を解決するためのアイデアを具現化し、発信すること」「学生の教育・研究をサポートすることで、未来を主体的にリードしていく、構想力を持った人材の育成と輩出を目指すこと」「生活者、有識者、企業、教育機関など、あらゆるステークホルダー間のハブとなり触発を促すことで、従来個別に行われていた研究やアイデア開発を有機的に繋ぎ、コーディネートしていくこと」とされており、活動の第1弾として10月1日から「MIRAI DESIGN AWARD 2030」の募集を開始する。
募集課題は「2030年の社会を想定したISSUE(働き方や労働に対する価値観、人口構成、都市と地域, 医療技術, 環境技術の進展、環境への意識など)の例を参考に、その時代を良くする、新しいコミュニケーションアイデアを構想してください」とされており、「発想から実現へのプロセスまで含めてひとつのアイデア」として扱われる。
この第1弾の応募は2010年12月23日(消印有効)までで、2011年2月下旬に審査発表が行われる予定。
受賞者には「MIRAI DESIGN LAB.」のメンバーとして2011年3月以降に開催されるワークショップへの参画機会と、1グループあたり10万円の研究助成金が提供される。