日本ユニシスと電通と米国マサチューセッツ工科大学(MIT)メディア・ラボは9月24日、「空気が読めるコンピュータ」の実現に向けたプロジェクトを開始した。

同プロジェクトでは、人間がコミュニケーションを図る時の前提として共有している、常識的な背景知識や感覚「コモンセンス」をデータベース化し、コンピュータシステムに活用することで、「適切な時に適切な知識・言葉を使える、人間のように空気の読めるコンピュータ」の実現を目指す。

その活動内容は、コモンセンスのデータベース化(インプット・プロジェクト)とそのデータベースを活用したコミュニケーション(アウトプット・プロジェクト)の2つに分けられる。

活動の第1弾として、インプット・プロジェクトでは連想ゲームを通じて参加者からコモンセンスを収集する「ナージャとなぞなぞ」を公開し、アウトプット・プロジェクトではTwitterでの過去のツイートを参考に一人ひとりの"らしさ"や特徴的な知識を踏まえ、その人らしいつぶやきを自動生成する「Poi bot」を同プロジェクトのWebサイトに公開した。

ナージャとなぞなぞのトップ画面

Poi botの操作画面

同プロジェクトは、人工知能の世界的な権威であるマービン・ミンスキー教授が在籍しているMITメディア・ラボと協働で行っており、MITメディア・ラボからは、コモンセンスを活用したソフトウェアの研究開発を行うソフトウェア・エージェント研究グループで中心的な役割を担うヘンリー・リバーマン教授も参加している。