STMicroelectronicsは、同社の低消費電力動作技術「EnergyLite」を採用した低消費電力マイコン「STM8Lファミリ」のラインアップ拡充を発表した。

STM8Lファミリのイメージ図

これにより同ファミリはSTM8L151、STM8L152、STM8L162の3製品が提供されることとなる。各製品は、64KBのFlashメモリを搭載、開発者が使用できる最大メモリ容量(プログラム/データ用)を2倍に増加させている。また、SRAM容量も4KBに増加させている。

さらにSTM8L152は、より多くの分野をサポートするための強化されたLCDコントローラを追加したほか、STM8L162はセキュリティ強化を目的とした製品で、内蔵AES暗号機能(128bit)をサポートしている。

いずれの製品も1秒未満の精度を実現するRTC(Real-Time Clock)モジュールと、タイム・スタンプや正確な同期を必要とするアプリケーションの精度向上を可能にする較正サポートを搭載しているほか、タッチ検知ユーザ・インタフェースの需要増加に対応するため、堅牢性と電力効率性を兼ね備えた16チャネル・タッチ・コントローラを備えている。これは、16個の独立したタッチ・ボタンや、最大10個のボタンと1個のホイール・タイプ・センサ(1個のダイヤル/ノブとスライダと同等)に対応している。

なお、STM8L15xは、すでに内蔵Flashメモリ容量が32KBまでの製品が量産中となっており、STM8L151(16KB)の単価は、1,000個購入時で0.82ドルとなっている。また、内蔵Flashメモリが64KBのSTM8L152およびSTM8L162は、現在主要カスタマ向けにサンプル出荷中で、量産開始は2010年第4四半期の予定、単価は1,000個購入時に1.13ドルとするほか、内蔵Flashメモリ容量が4KBのSTM8L101の単価は、1,000個購入時に0.57ドルとしている。