米IBMは9月20日(米国時間)、データウェアハウス(DWH)とデータ分析ベンダーの米Netezzaを買収することで合意したと発表した。金額は約17億ドル。ビジネス分析分野を強化する狙いだ。

Netezzaは、「Netezza TwinFin」や「Netezza Skimmer」などの製品を持つデータウェアハウスアプライアンス技術ベンダー。高速、シンプルを謳い、複雑な分析クエリを10~100倍高速に処理できるほか、すぐに設定・導入できるなどの特徴があり、350社以上の顧客を抱えるという。

IBMとは以前から戦略的提携関係にあり、IBMシステム技術上でアプライアンスを設計・開発し、複雑なデータ向けに最適化された統合システム/ソフトウェア/ストレージを提供してきたという。買収後、IBMはNetezza製品を情報管理ソフトウェアポートフォリオに組み込み、ビジネス分析・最適化コンサルサービスを拡充する。

このところシステムベンダーによるソフトウェア企業の買収が相次いでいる。IBMは、ビジネス分析分野で過去4年間に23企業を買収。金額にして120億ドルに上るという。同社の分析事業は第2四半期、前年同期比14%増で成長したと報告している。

買収金額は1株当たり27ドル。これは10%のプレミアムをつけた金額で、総額は約17億ドル。現金で行われる。取引は今後、Netezzaの株主や規制当局の承認などを得る必要がある。