McAfee Labs ブログは9月21日、米マカフィー CTO兼エグゼクティブバイスプレジデント George Kurtz氏による「インテル社+マカフィー社:セキュリティの活性化に向けた4つのポイント」というテーマのエントリを掲載している。
米マカフィー CTO兼エグゼクティブバイスプレジデント George Kurtz氏 |
同氏は、インテルとマカフィーの統合の目的はソフトウェアと半導体チップを合体させることで、エンドポイント・モバイル・組み込みデバイスに対し、より確実な保護を提供すると同時にその効率を高めるという難題を解決することとしたうえで、その具体的な内容を4点紹介している。
1点目は「モバイルデバイスと組み込みデバイスのセキュリティ」だ。同氏は、PCに常駐させる旧来のウイルスエンジンはモバイルデバイスや組み込みデバイスでは効果的ではなく、ホワイトリスト方式など、メモリ使用量やCPU使用率が少なくてすむ方式の技術が必要と指摘している。そこで、マカフィーが買収した動的なホワイトリスト技術を有するソリッドコアとインテル傘下のウィンドリバーの技術を組み合わせることで、あらゆる組み込みデバイスの保護を強化していく。
2点目は「スタックを下に移行するセキュリティ技術」だ。次世代のセキュリティ技術を生み出すのはソフトウェアとチップの組み合わせとしたうえで、仮想化技術が専用ハイパーバイザーによって下位のスタックに移行したように、セキュリティ技術も同様の道をたどると指摘されている。
3点目は「セキュリティの一元管理」だ。インテルのアクティブ・マネジメント・テクノロジーによってOSに依存しない管理支援技術とマカフィーのセキュリティマネジメントコンソール「ePolicy Orchestrator」を用いることで、企業は機器のセキュリティを一元的に管理できるようになる。
4点目は「インテル社の買収における顧客メリット」だ。マカフィーはインテルの完全子会社となるが独立企業として営業活動を行う。これは、マルチプラットフォーム/マルチデバイスのサポートに引き続き労力が注がれることを意味すると、同氏は述べている。サポート対象には当然、インテル製チップも含まれるが、引き続きシステム事業、ネットワークセキュリティ事業、クラウドベースのGlobal Threat Intelligence事業に取り組んでいくという。