日本アバイアは本日、企業向けコラボレーション・ソリューションの新製品群「Avaya Video Collaboration Solutions」を発表した。同製品群は、ユーザーインタフェース「Avaya Flare Experience」、HDビデオ対応デスクトップ・コラボレーション端末「Avaya Desktop Video Device」、HDビデオ会議ソリューション「Avaya Video Conferencing Solutions 1000シリーズ」、デスクトップコミュニケーションアプリケーション「Avaya one-X Communicator 6.0」から構成される。
代表取締役社長のロバート・スチーブンソン氏は、「時々、顧客からユニファイド・コミュニケーションの市場が広がらない理由を聞かれるが、それはこれまでエンドポイントで利用するデバイスがなかったからだ。われわれもバックエンドで用いるコミュニケーション・プラットフォームであるAvaya Auraを提供してきたが、それにつながるデバイスがなかった。そこで、今回Auraとエンドポイントを結び付けるデバイス群を発表した」と、同製品群が既存のユニファイド・コミュニケーションにおける課題を解決するとアピールした。
また同氏は今回発表した製品群の特徴として、「人間を中心としたツール」であることを挙げた。「これまでのコミュニケーションツールは、ビデオ会議やメールなど、ツールからコンタクトを取りたい人を選ぶという"ツールありき"だった。しかし、Avaya Video Collaboration Solutionsは違う。人から最適なコミュニケーションツールを簡単に選ぶことができるのだ」
同氏のいう「人間志向型のコミュニケーション」は、今回発表された「Avaya Flare Experience」に顕著に見てとれる。Avaya Flare Experienceでは、連絡したい相手を基点に、ビデオ・電話・インスタントメッセージング・メール・ビデオ/電話/Web会議・ソーシャルメディアといった複数のコミュニケーションツールから最適なツールを選んで利用することが可能だ。その方法も簡単である。連絡したい相手を中央にドラッグ&ドロップして、表示されている利用可能なコミュニケーションツールを選択するだけで、コラボレーションが行える。同氏はこの操作を「電話をかけるように誰もが簡単にできる操作」と表す。
加えてAvaya Flare Experienceでは、「ビデオが利用可能」「ミュート」といった相手の状況を一目で把握することができるほか、コラボレーションを行った相手の履歴を管理することが可能だ。同製品はAndroidベースで開発されており、2011年には、Windows、タブレットPC、スマートフォンに対応する予定だ。
またAvaya Video Conferencing Solutions 1000シリーズは、「広帯域ネットワークが必要」「会議室にのみの設置」「使い方がわからない」といった現在のビデオ会議システムにおける「特別なもので制約が多い」という課題を解決する。
「すべての社員が使えるように」というコンセプトの下、Avaya Video Conferencing Solutionsは低帯域かつ低コストでHDビデオに対応しているほか、デスクトップから専用ルームまでカバーする幅広いラインアップとなっている。
各製品の価格と提供時期は次のとおり。Avaya Desktop Video Deviceは、ポータブル本体が3,750ドル、ベースユニットが395ドルで、日本語版は11月30日から提供予定。5モデル用意されるAvaya Video Conferencing Solutions 1000シリーズの価格は3,699ドルからとなっており、提供は9月16日より開始された。Avaya one-X Communicator 6.0は60ドルに加えてビデオライセンスの42ドルが必要で、日本語版の提供時期は10月4日の予定。