Take charge of your health information |
Googleは2年以上前となる2008年5月19日(米国時間)、健康状況や医療データを保持するパーソナルサービスGoogle Healthのベータ版の提供を開始した。Googleがヘルスヘアの領域に対してもサービス提供を開始するとして一時注目を集めた。15日(米国時間)、GoogleはGoogle Healthを更新したと発表。2年の間、ユーザから寄せられた意見を反映して扱いやすいものへ更新したと説明がある。更新された内容は次のとおり。
- デザインそのものを刷新。こうしたヘルスヘアサービスでは、毎日の健康状態を定期的に入力してもらうことが重要になるため、そうした用途で扱いやすいように変更が加えられている。
- ダッシュボードの導入。ひとめで各種データを確認できるようになった。
- 毎日の利用に便利なように、各種データの入力に対して目標値を設定できるように変更。
- 医療系のベンダとの連携を強化。健康データと連携したサービス提供。
Google HealthはGmailのアカウントを持っていれば利用可能。http://www.google.com/health/からログインして使用できる。次にデザインが新しくなったGoogle Healthの使用画面を掲載する。
たしかに、以前のサービスと比べてデザインが扱いやすくなっており、発表された通りの改善が実施されていることを確認できる。しかし2年前と変わらず、このサービスはほとんどの日本人にとっては扱いにくいままだ。主に次の理由がある。
- ラベル、メッセージ、文章が英語のままで日本語になっていない。
- ローカライズが実施されていない。日付の順序など、日本では馴染みがない米国式が採用されている。
- 単位がMKS単位系になっていない。体重はポンドで入力する必要があり、身長はフィートとフットで入力する必要がある。
ラベルや日付の順序が違う点に関しては、慣れてしまえば英語がわからなくても使うことはできるが、単位がMKS単位系になっておらず、ポンドやフィートが採用されていることはほとんどの日本人にとって毎日使うにしてはあまりにも使いにくい。また、言語設定や単位などを切り替える設定は見当たらない。2年以上経っても国際化の傾向が見られないこと、米国の医療系ベンダとの連携が強いことを考えると、同サービスが日本向けに提供される可能性は低いと見るほうが妥当かもしれない。