NVIDIAは9月14日(米国時間)、統合開発環境としてデスクトップからスーパーコンピュータまでさまざまなプラットフォームにおいてアプリケーションをGPUで高速化することが可能な「Parallel Nsight」の新バージョンとして並列処理機能を向上させた「Parallel Nsight 1.5」、およびCUDA C/C++アプリケーションの構築に必要なツールなどを搭載した「CUDA Toolkit」の新バージョン「CUDA Toolkit バージョン3.2」を発表した。
Parallel Nsight 1.5は、Microsoft Visual Studio 2010に対応し、Tesla Compute Cluster(TCC)によるデバッギングやCUDA Toolkitバージョン3.2をサポートしたほか、Fermi GPUアーキテクチャもサポートしている。
Parallel Nsight Standardエディションは、9月22日以降、同1.5への無償アップグレードを行うことができるほか、Professionalエディションのリリース候補版も提供される予定。Professionalエディションは、Standardエディションの機能に加え、System Analysis機能などさまざまな機能が追加で利用できるようになるという。
一方のCUDA Toolkit 3.2は、数学ライブラリ2種類が追加されるなどにより、FFTとBLASのパフォーマンスが旧版に対して最高で300%向上したほか、疎行列乗算や乱数生成、H.264エンコード/デコードも追加されている。また、クラスタ管理機能も新たに搭載。6GBのメモリを搭載した新しいTesla製品やQuadro製品もサポートしている。