フィンランドNokiaは9月14日(英国時間)、英ロンドンで開催中のイベント「Nokia World」で最新のSDKと開発者向け戦略を発表した。アプリストア「Ovi Store」など、開発者とユーザー側の両方で改良を加え、自社スマートフォン向けのモバイルアプリ活性化を図る。
Nokiaはこの日、Qtブランドで提供するSDKの最新版「Nokia Qt SDK 1.0.1」、ミッドレンジ「Series 40」向けにタッチ対応アプリを開発できる「SDK for Series 40 Touch and Type」を発表した。後者は、「タッチに対応した初の携帯電話向けSDK」としている。
約1億7500万台のNokia製スマートフォンにリーチできるというQt SDKでは、統合開発環境「Qt Creator 2.0.1」や「Qt Mobility 1.0.2」を含み、Mac向けでリモートコンパイラの対応など機能を強化した。直感的なUIライブラリ、合理化・簡素化されたワークフローなどを利用して、Symbian向けアプリケーションの開発に必要なコードを最大70%削減できるという。
開発したアプリケーションはOvi Storeで提供し、売り上げをNokiaと共有する仕組みをとる。今回、アプリケーション内での課金が可能となったほか、サブスクリプションやマイクロトランザクション(小額決済)、試用などの選択肢が加わった。先に買収したMotallyにより、アプリケーションの分析や追跡機能を提供、コンテンツの収益化に役立てることができるという。また、アプリケーション承認プロセスも簡素化し、JavaとSymbianアプリケーションは1クリックで承認プロセスが完了するという。
Ovi Storeでは、ルック&フィールやアプリケーションの発見を改善した。Nokiaによると、Ovi Storeは現在、190以上の国で展開しており、91のオペレータと協業しているという。
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