インターコムは9月15日、企業の情報漏洩対策やIT資産管理を1パッケージで総合的に支援するクライアントPC運用管理ソフト 「MaLion 3」の販売を9月27日より開始すると発表した。同製品は主に中小企業での利用が想定されており、「オールインワン」「使いこなせる」「分散管理運用」をもとに開発された。
オールインワンとしては、情報漏洩を目的とした「ファイルアクセス監視」「デバイス操作」「印刷監視」「Webアクセス監視」「メール監視」「リアルタイム監視」などが、IT資産管理を目的とした「ハードウェア/ソフトウェア資産管理」「ソフトウェアライセンスのつき合わせ」「自動日報出力」などが、標準で用意されている。
「使いこなせる=操作の簡易性」については、画面を大幅に刷新して、メイン画面では各PCの稼働状況が一目でわかるようになったほか、セキュリティポリシーの設定作業を標準のテンプレートを取り込むだけで可能になっている。
同製品の最大の特徴と言えるのが「分散管理運用」の実現だ。運用管理で問題になる管理者の権限集中については、職務分掌に合わせて「情報漏洩対策担当」「IT資産管理担当」「システム管理担当」分散できるようになっており、複数の管理者による運用に対応している。また、定期レポートは部門ごとに出力することができる。
同製品のライセンス管理台帳では、ソフトウェア別に不正なライセンス数を一覧表示し、保有ライセンスの割当先まで管理できるため、従業員単位でソフトウェアの適正な利用を徹底することができる。
ただ、営業部や開発部など、PCの運用管理が本来の業務ではない部門においては、日々ライセンス管理台帳やログを確認することは負担が大きいため、同社では膨大な収集ログから必要最低限必要な情報のみを集計する専用レポートテンプレートを12月に提供する予定だ。
同製品の参考価格は、100台で100万円となっている(税別)。