シマンテックは9月14日、「SMBスペシャリゼーション」と呼ばれる同社のパートナー企業向け支援プログラム適用事例として、エヌ・ティ・エスが日能研に同社製品を納入した実績を初めて公表した。
「SMBスペシャリゼーション」は、中堅中小企業の市場をターゲットとした同社製品の"専門家"集団を支援するためのプログラムで、2009年10月から開始されている。同プログラムの適用対象となる製品は「Symantec Endpoint Protection」「Symantec Protection Suite」「Symantec Backup Exec/Symantec Backup Exec System Recovery」「Symantec Brightmail Gateway」の4つ。
同社 常務執行役員 パートナービジネス担当 内田和弘氏は、「このプログラムは単なる"資格"ではなく、無償ライセンスの提供なども盛り込まれた手厚い支援プログラム」とし、「現在95社のパートナーを、来年3月までには全国150社まで増やしたい」という考えを明らかにした。なお、このプログラムには、パートナー企業の社内で上述の製品を活用するための無償ライセンスも提供される。
この「SMBスペシャリゼーション」について、このたび同社はエヌ・ティ・エスが日能研に「Symantec Endpoint Protection」、「Symantec AntiVirus Corporate Edition」(旧製品)、「Symantec Backup Exec」「Symantec Backup Exec System Recovery」を導入した事例を公開した。同社によると、同プログラムの適用事例の公開は初になるという。
日能研は社員数約400名で、稼働するPCの台数は1500台。エヌ・ティ・エスは日能研の情報システム子会社で、日能研のITインフラの運用を請け負っている。
とりわけバックアップ製品については、他社製品との比較も行ったとのことだが、工数短縮といった性能面だけではなく、「サポート窓口の一元化を図れることを重視」(エヌ・ティ・エス システムサービス部 システムサービス課 主任 古川真也氏)して導入が決定されたという。
今回の説明会には、日能研の情報企画ディレクター 原和彦氏も参加。IT分野の範疇は超えるものの、記者たちにクイズを出題しながら、同社の教育事業の方針について熱弁を振るった。