米Hewlett-Packard(HP)は9月13日(米国時間)、セキュリティ企業の米ArcSightを買収することで合意したと発表した。買収金額は1株当たり43.5ドルで総額約15億ドルを見込む。統合セキュリティプラットフォームを提供する狙い。
ArcSightはセキュリティ/コンプライアンス技術企業。ボットやワームなどの外部の脅威を防ぎ、内部犯行による情報漏洩を抑止するエンタープライズセキュリティ管理の「ArcSight ESM」、ログ管理「ArcSight Logger」、アイデンティティ監視「ArcSight IdentityView」などの製品を持つ。大企業や政府などを顧客に抱えるという。
HPはArcSightを取得することで、セキュリティ対策の強化、リスク削減、コンプライアンスの簡素化などの実現を目指す。自社セキュリティポートフォリオをハードウェア、ソフトウェア、サービスの面で補完し、ビジビリティを広げ、ビジネス継続性を改善できるとしている。
クラウドコンピューティングなど新しいトレンドによりセキュリティが注目されており、先日も米Intelが米McAfeeを買収している。
HPはこのところ企業買収を続けており、先日、米Dellと争ったクラウドストレージ技術の米3PAR買収を発表したばかりだ。
買収作業は規制当局の承認を経て2010年中に完了を見込む。