シトリックス・システムズ・ジャパン(以下、シトリックス)は9月14日、仮想化技術に関する企画・導入を支援するコンサルティングサービスと、仮想化技術の"専門家"を育成するための技術者向けトレーニングプログラムを本格的に提供開始すると発表した。
同社は今年の2月に「サービスの強化」を表明していたが、今回はその後導入実績を重ね、具体的な内容が初めて公表されることとなった。
コンサルティングサービスのメニューは、大きく「提案・導入前分析」「設計・構築・試験・導入」「運用」の3つの要素で構成されており、「単に製品を導入するだけではなく、システムのアーキテクチャ設計といった"上流"にまで関わることが特徴」(同社 サービス本部 本部長 酒井孝雄氏)となっている。そのため、システムの予算申請や要件定義、発注のためのRFP作成なども同サービスのカバー範囲となる。
コンサルティングサービスの提供価格はサービス内容によって異なるが数百万~数千万円となっており、サービス提供期間の目安は導入検討段階が2~4週間、導入段階が1~3ヵ月。提供形態は同社との直接契約のほか、同社のパートナー企業から提供される。両者のすみ分けについては、「ハイレベルなサービスについてはパートナー企業から提供されることになる」(同氏)とのことだ。
なお同社によると、直近の2年間におけるコンサルティング需要は年率60%以上もの増加を見せており、このことがサービス提供の背景にあるとされる。
技術者向けのトレーニングプログラムについては、従来からの同社認定資格「CCA」に加え、新たに上位認定資格となる「CCIA」と「CCEE」を追加。現在約1200名とされるCCAの認定資格取得者のうち、「CCEEはそのうちの10%程度、CCIAについてはそのうちの5%の認定を目指す」(同氏)という。これには「プロジェクトリーダーやテクニカルリーダーなどを担う方々に取得してもらいたい」という同社の意図が背景にある。
また同社は、これからIT技術者になる大学3~4年生向けの「Academy Program」など、本来は有償となるものを含めて11月から各種オンライントレーニングプログラムを無償提供開始する。