OpenIndiana is a continuation of the OpenSolaris operating system.

Oracleは実質的にOpenSolarisを終了させた。現在の成果物はSolaris 11のベースとして取り込まれることになる。OracleがOpenSolarisに代わる取り組みを進めることはない。プレビュー版としてSolaris Expressを提供するが、OpenSolarisとはまったく目的が異なる。Solaris 11公開後もCDDLで提供されているソースコードは公開され続けるが、外部の開発者が参加して開発を進めるというOpenSolarisの姿はそこには見られない。

しかし、こうした動きを受けて真にオープンソース化を進める取り組みが起こりつつある。まず、OpenSolarisのカーネルおよび周辺ライブラリに相当する部分(ON; OS/Net)を開発するIllumosプロジェクトが発足。さらにIllumosにほかの成果物も加えてOSとして利用できる成果物を開発するプロジェクトとしてOpenIndianaが発表された。OpenIndianaに関する詳細は日本時間で15日の夜中から朝方にかけて発表がある予定。

ONをベースにして開発されたOpenSolarisのようなディストリビューションはほかにもNexentaやOSUNIXなどがある。OpenIndianaもそうしたディストリビューションと同じ位置づけになるが、関係者や発表されている内容、そして「Indiana」というその名前が示すように、実質的にOpenSolarisの後継的な位置づけになっていくとみられる。OracleはOpenSolarisを終了させたが、結果的にクローズドバイナリを廃止した完全OSSなSolaris系カーネルとOS、IllumosとOpenIndianaが生まれることになる。