日本アイ・ビー・エムは9月14日、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)分野のアプリケーションに最適なラック・マウント型x86サーバの新製品「IBM System x3755 M3」を発表した。同製品は従来モデルに対し、設置スペース当たりの処理能力が約4.4倍に向上している。
同製品は、2Uサイズの筐体にAMD製の最新12コア・プロセッサ「AMD Opteron プロセッサー 6100シリーズ」を最大4個搭載できる高密度設計となっている。6コア AMD Opteron プロセッサーを最大4個搭載できる4Uサイズの従来モデルと比較して、設置スペース当たりのプロセッサー・コア数が4倍に増加し、処理能力が約4.4倍に向上している。
4Uサイズの従来モデル2台分の処理能力と同等以上の処理能力を2Uサイズの同製品1台で実現できるため、従来より設置スペースを75%削減できる。
同製品は、同社のx86サーバにおける冷却効率を高めるための設計手法「Calibrated Vectored Cooling」により、熱の問題を解決し、AMD Opteronプロセッサー6100シリーズのうち、動作周波数が最速の2.3GHzの12コア・プロセッサを2Uサイズの筐体に4個搭載できるようになっている。
同製品の最小構成価格は79万円(税別)で、出荷は9月30日から開始される。