雑誌『+DESIGNING』、雑誌『Web Designing』、『マイコミジャーナル』の3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく新企画。第61回は、手触り感のあるやさしい装幀が魅力のグラフィックデザイナー・葉田いづみが登場。

葉田いづみプロフィール

静岡県出身。立教大学文学部卒業。いくつかの職を経てデザイン事務所に入社。2005年に独立後、主に書籍のデザインを手がける。今までの仕事は「はなのほん」(かわしまよう子 著)、「日々が大切」(大橋歩 著)、「ダカフェ日記」(森友治 著)など。

Q&A

――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?

葉田いづみ(以下、葉田)「23歳です。大学卒業時に出版社に就職できなかったので、他の道で本に関わろうと思いました。でもそのときはデザイナーという職業がよくわかっていませんでした」

――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。

葉田「『はなのほん』の装丁。それまで彼女の自費出版の小冊子をずっとデザインしていたのですが、出版社からの初著作も手がけさせてもらって、感慨深いものがありました」

「はなのほん」
著:かわしまよう子 / 発行:アノニマスタジオ

――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?

葉田「今のところ、ありません」

――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?

葉田「映画に関わるデザインの仕事ができたらいいなと思います」

――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。

葉田「木のマグネット。木工作家の夫が作っています」

葉田氏愛用の木工作家の夫・西本良太さんが作る木のマグネット

――尊敬している人を教えてください。

葉田「困りました…。尊敬する人、誰かひとりは難しいので好きな人でもいいでしょうか。アーティストの内藤礼さん。国内で開かれる個展には出来る限り足を運びます」

――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。

葉田「電車の中や、近所の喫茶店など。Macの前ではあまりいいアイディアが浮かびません」

――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?

葉田「全くしない日は2日ぐらいでしょうか」

――理想的なオフの過ごし方は?

葉田「早朝に起きて山登りに行く。(あくまで理想)もしくは午前中から映画館に行く」

――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。

葉田「最近ビデオカメラを買ったので、映像に興味があります」

――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?

葉田「あまり飲みません。週0~2回。2杯ぐらいで酔っぱらいます」

――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?

葉田「考えてみましたがよく行く人って思い浮かびませんでした。デザイナーの友達はすごく少ないです」

作品紹介

左:かわいい印刷
D:葉田いづみ
右:続 ダカフェ日記
D:葉田いづみ