9月に入ってからようやく酷暑も一段落、Apple以外、ややネタが夏枯れ気味だったIT業界も、ここに来てだいぶ騒がしくなってきた感がある。その割にはアクセス数は横ばいの傾向がつづいており、大きなニュースが少なかったせいもあって、上位記事のPVにはあまりばらつきが見られない結果となった。そんな中にあって、1位の記事だけは2位以下に大きく差を付けて圧勝。最近、このパターンが多い。最近多いパターンといえば、たばこの増税が控えているからか、たばこ関連の記事が必ず1本はベストテン入りしてくるようになった。
では9月3日(金)から9月9日(木)の経営チャンネルアクセスランキング上位10記事を見ていこう。なお、前回お休みした8月27日(金)から9月2日(木)までのランキング表も付けておくのでご参考までに。
今回のダントツ1位も後藤大地氏によるレビュー記事。仕事で使っているノートPCのハードディスクが突然まったく動かなくなったという、背筋が凍るような体験をしたことがある人は少なくないはずだ。ようはマメにバックアップをとればいいのだが、ついつい面倒で……。ハードディスクは形あるもので、いつかは必ず壊れる。つらい思いに苛まされないためにも、ここに書かれていることを参考に、定期的にチェックしていきたいものだ。
リリース当初から話題性の高かったSalesforce.comのChatter MobileがiPhone/iPad/Androidに対応したというニュースが2位に。今の時代、モバイル対応といえばこの御三家は外せないキーワードになっているようで。Chatter MobileはBlackBerryもサポートするので、まさにビジネスのためのモバイルソリューションだと言えそうだ。
今回もコラム/連載が3本ランクイン。中でも井上孝司氏による交通情報コラムが人気をあつめた。飛行機と違って新幹線のシートは一度設計されたらもう変更できないとか、指定席なのに狭いシートピッチの座席があるとか、いろいろ事情があるんですね…。出張が多い方はぜひ参考にしてほしい。コラムといえば、9月10日から心理コーディネーターとして著名な織田隼人氏による「自分と他人を動かそう! 決める技術&決めさせるノウハウ」が始まった。男女の心理の違いを正しく認識すればビジネスにも役に立つというお話を隔週でお届けする。こちらもどうぞよろしく。
8位のブランド総合研究所による「地域ブランド調査2010」の結果では、札幌市と北海道がそれぞれ市区町村と都道府県のランキングで1位という、北海道勢が圧倒的な強さを見せた。このブランド力を今後は活かしていくことが北海道の経済復興のカギのひとつなのかもしれない。ちなみに経営チャンネルでも北海道関連のネタを扱うと、高いPVを示すので、北海道のブランド力が強いというのはたしかに納得する。
8/27~9/2のランキング
前回お休みしてしまった期間のランキング表も参考までに掲載しておく。
今週のフォトグラフ
ランキング入りは果たさなかったが、HPの元CEO Mark Hurd氏がなんと競合会社のOracleのプレジデントに就任するというニュースが大きな話題となった。さすがLarry Ellison、やることが派手だなー。これでOracleは3人のプレジデントが誕生するのかと思っていたら、Safra Catz氏とともに同社を支えてきたCharles Phillips氏がOracleを離れたという。昨年の12月に辞意を漏らしていたというPhillips氏だが、Ellison CEOの「Sunとの統合が済むまで指揮をとってほしい」という要請を受け入れ、結局、Hurd氏と入れ替わりという形になった。
今週のフォトグラフはOracleの次期CEOの呼び声も高かったCharles Phillips氏が2008年のOracle OpenWorldでキーノートを行ったときのもよう。原稿棒読みの日本の経営者とちがって、原稿などいっさい見ることなく、ステージの縦横を動きまわり、躍動感と説得感にあふれる見事なプレゼンを行っていた。今年のOOWでその姿が見られないのはすこし残念である。