Java Programming Language |
Javaプラットフォームグループでチーフアーキテクトを務めるOracleのMark Reinhold氏がRe-thinking JDK 7 - Mark Reinhold’s Blogにおいて、JDK7およびJDK8の新しいリリース計画案を発表した。Sun MicrosystemsがOracleに買収される以前の計画では、JDK7は2009年後期にリリースされる予定になっていたが、ご覧のとおりこの計画通りには進まなかった。JDK6がリリースされて以来、Javaは開発段階にあり次のメジャーバージョンをリリースできないでいる。
こうした状況を受け、Mark Reinhold氏は次の2つのプランを提案。
- プランA: 現行のJDK7案をそのまま進める。2012年中期でのリリースが見込まれる。
- プランB: 現行のJDK7案からまだ開発に時間が必要となるProject Lambda、Jigsaw、Coinの一部を抜いたものをJDK7としてリリースし、抜いたものを加えたバージョンをJDK8としてリリースする。この場合、JDK7は2011年中期、JDK8は2012年後期でのリリースが見込まれる。
まだ開発に時間が必要とされているのはProject Lambda、Jigsaw、Coin。これをJDK8へ先延ばしすれば、JDK7のリリースを1年早めることができるというわけだ。Mark Reinhold氏はプランBに乗り気のようだが、JDK7のリリース後2年以内にJDK8をリリースするようでは、JDK7へのアップグレードを見送る企業が多いのではないかという指摘や、逆にJDK7は機能的には小さな変更にとどまるためアップグレードは容易に実施されるはずだといった意見もでている。
どっちのプランを採用するにせよ、新しいJDKが登場するのは1年以上先、さらにProject Lambda、Jigsaw、Coinといった期待の新機能が登場するのは今から2年以上先の話になりそうだ。