米アドビ システムズは、現在開催中の「IBC 2010 Conference and Exhibition」にて、ビデオストリーミングとリアルタイムのコミュニケーションを提供する「Adobe Flash Media Server 4」ファミリーを発表した。
Adobe Flash Media Server 4ファミリーは、「Flash Media Streaming Server 4」、「Flash Media Interactive Server 4」、「Flash Media Enterprise Server 4」の3製品で構成されたビデオソリューション。今回初めて発表された「Flash Media Enterprise Server 4」では、帯域使用を大幅に削減するReal Time Media Flow Protocol(RTMFP)によるピアアシストネットワーキングが初めて可能となるとのこと。
「Adobe Flash Media Streaming Server 4」では、幅広いプラットフォームやデバイスで、コンテンツ保護機能と先進的な再生体験を備えた高品質なライブとオンデマンド コンテンツのストリーミング配信を短期間で開始可能とのこと。
「Adobe Flash Media Interactive Server 4」では、セキュリティが確保され拡張性に富んだ、ライブおよびオンデマンドの再生体験を、リアルタイムのソーシャルメディア アプリケーションと共に実現するとのこと。また、新機能であるネットワークをより効率的に活用することができるIPマルチキャスト対応と、HTTP Dynamic Streaming に対応したLiveパッケージングにより、優れた再生品質を幅広いプラットフォームやデバイス向けに提供可能とのこと。
「Flash Media Streaming Server」や「Flash Media Interactive Server」を基盤として構成された「Adobe Flash Media Enterprise Server 4」では、大規模なビデオ配信やソーシャルアプリケーションを提供可能。新しいRTMFPテクノロジーはネットワークに接続されたAdobe Flash Playerクライアントを活用してリアルタイムのデータ配信をネットワーク全体で実現し、使用帯域を削減。既存のネットワークをアップグレードすることなく、コスト効率を向上させ、ネットワーク管理の効率を改善するとのこと。
アドビでは、これらの新バージョンによって、リッチメディア配信における同社のポジションがさらに強固なものとなるだけでなく、高品質でネットワーク効率の良いメディアを視聴者に提供することを望むコンテンツ保有者にとって、新たなビジネスの機会が提供されるとしている。