「Google Doodle」というキーワードをご存知だろうか? あのイベントや記念日に合わせて変化するGoogleロゴのことだ。9月7日現在、米国版サイトに当たる「Google.com」では、ちょっとした面白い仕掛けが施されたDoodleが動作している。ユーザーのマウスカーソルの動きに合わせて動作を変化させる、インタラクティブなロゴだ。

Google.comにアクセスすると、ページ周辺から丸い球状のオブジェクトが集まってきてGoogleロゴを構成する。ところが、このロゴに触ろうとマウスカーソルを近付けると、この細かいオブジェクトが分裂してカーソルから逃げるのだ。

Google.comを開くと、ページ内の丸いオブジェクトが集まってきて……

Googleロゴをアニメーションで作り上げる

ロゴを触ろうとカーソルを近付けると、小さなオブジェクトたちはすぐに逃げてしまう。動きは面白いのだが、これでは何を意味するロゴなのかわからない

通常であれば、マウスカーソルをロゴの上に合わせるとそのロゴの解説が表示され、さらにクリックすることでGoogle検索から詳細解説のページ一覧が表示される。今回はカーソルをロゴに重ねることすらできないため、いったい何を意味するものなのかさえ不明だ。

一部の話によれば、9月7日はGoogleの誕生日であり、ちょうど12周年を記念したロゴだという。非常に動きのスムーズなアニメーションで技術的に面白いものとはいえ、何のメッセージも併記されていないという不可思議な話だ。

そんなわけで、筆者も米国時間で7日朝にこのロゴを不思議な気持ちでずっと眺めていたのだが、ちょっとした謎解きが行われたニュース記事を読んで、ある程度その狙いについて納得した。TechCrunchの同日付けの記事によれば、9月8日にサンフランシスコで開催されるGoogleの検索イベントと連動したものだというのだ。これはGoogleの公式Tweetでも確認できる。

Tech Crunchによれば、先週末にGoogleは「Search on」と題したイベントの開催を発表しており、8日朝に米カリフォルニア州サンフランシスコ市内のSF MoMAにおいて検索部門重鎮らによる新検索UIの発表が行われる見込みだという。今回のインタラクティブロゴはGoogleの誕生日とは関係なく、あくまでHTML5やJavaScriptを活用した新しいシステムのデモの一部だというのだ。

では、この新しい技術や検索UIとは何なのだろうか? これらは追って、本誌でも詳しくレポートしていきたい。